2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧
前日付けの文章を書いていながら驚いたことがある。 以下のような文章があるのを思い出したのだ。 かなりの期間に渡り、僕の中で美少女ゲームというのは不思議な存在だった。 まず、どういう人間がプレイするのかが判らない。なにしろ美少女ゲームの要素とい…
だとすれば、SEX特集を行なった『non-no』はもはや少女のための雑誌ではないということになるだろう。SEXのテクニックを教唆した時点で、それは少女ではなく女性のための雑誌なのだ。大人の女性の。 こうして考えると、やはり時代は逆行しているのだと…
先生による先日(瑠衣ちゃんさ これお酒じゃない? 1・16)の結論、「少女がいなくなったわけではない。少女が少女としてSEXをするようになっただけだ」というものに違和感を覚えました。僕にはやはりSEXをした少女は少女ではない、と思えてなりませ…
俳句は正岡子規によって作り出された文芸型式なんであって、シャレじゃなく現代においても「子規が見たらどう思うか」が俳句の良し悪しの評価に大きく影響していると思う。 学校で教わるような文学史では、高浜虚子や河東碧梧桐といった人物と子規というのは…
萌えに時間の概念を与えてみてはどうかと思った。 これまでの考え方では、萌えとは一瞬であり普遍であるからこそ萌えなのだ、ということになっている。イデアを引き合いに出して語られることも多い萌えは、その場にあるそれ自体だからこそ永遠性としての萌え…
お前を嫁にもらう前に言っておきたい鶴36羽
今すごく勉学をやっているのだが、とてもおもしろい。新しいことがどんどん頭の中に入ってくる。まるで僕の頭はスポンジのようじゃないか、と我ながら思ったりする。 しかし改めて考えてみると、「スポンジのよう」という比喩は果たしてどうなのだろうとも思…
「悪問だらけの大学入試」 丹羽健夫 集英社新書 参考になった。
卒論の審査面接だった。 しかし僕のゼミ教授の専門は英語を基本にした言語学であり、副査の教授の専門はヨーロッパ文化とかなのだった。彼等に「逆にくだらないジョークとしての漢詩」の審査をしてもらったのだった。なんだそりゃ。「平仄とかぜんぜん知らな…
「青春俳句をよむ」 復本一郎 岩波ジュニア新書 岩波ジュニア新書特有の、記述の語りかけ口調は嫌なんだが、しかしまあ復本一郎である。おもしろかった。分かりやすくていい。 しかし媒体が媒体だけにトリッキーな部分を抑制している感じはあったな。(ああ…
連歌が愉しい。連歌できる恋人でよかったと思う。あ、今サラリと連歌と言ったが、もしかするとぱぴこさんは連歌だが、僕は連句かもしれない。だからまあ(連)でいいか。 そして鶴を折るのも愉しい。自分でもびっくりするぐらい飽きない。折り順のどの段階も…
浴衣なり西欧人の茶道部が papiro レッツエンジョイスィートティータイム ぱぴこ 黒髪をかきあげながら書道部が ぱぴこ あなたの筆でわたしは隷書 papiro 楷書なりボールペン舐め新聞部 papiro 君の視点で報道したい ぱぴこ 日に焼けた頬を光らせ水泳部 ぱぴ…
西東三鬼という俳人が気になっている。 エロティシズム俳句として「おそるべき君等の乳房夏来る」が紹介されていたあの人だ。他に「白馬を少女瀆れて下りにけむ」なんていうのもある。エロ以外でも「水枕ガバリと寒い海がある」など、けっこうトリッキーな表…
恋人と連歌しつつもラブ十五(羽)
寮へと進む道のり歩む 立ちはだかるは皆むすめ (都) 校内のあらゆる部活が唯一の男子なるわれ競い求めん (短) 一団の近付いて来を見やりつつ声のみ残し委員長消え (短) 乙女らの我を囲むや風薫る papiro 思い思いの部活規格で papiro 開口はショートカ…
列島いまさらながら。 ライブドア、株取引で不正の疑惑。って言うか株式なんてそもそも正しいの? センター試験、英語のリスニング実施。科目としての英語は、英語を理解するためのものではなく頭の良さを測るためのもの、という結論は出ていたのだとてっき…
「日本のユーモアⅠ 詩歌篇」 織田正吉 筑摩書房 もういま僕のやりたいこと、ど真ん中のテーマで書かれた本だった。 万葉集の時代からの、文字遊びや早口言葉、三題噺にダジャレ、いろは歌、エロ、俳句、川柳、狂歌、そして狂詩といった、そういう「正統派じ…
もう誰も俺を止められやしないんだ 三十六羽の鶴生む俺を
「またまた へんないきもの」 早川いくを バジリコ かなり久し振りに読んだ生きものの本。おもしろかった。紹介されている生きものの生態がそもそももちろんたいへんおもしろいというのはあるのだが、作者の書き方も工夫が凝らされていていい。やっぱりずっ…
教室図書室理科音楽室 校内案内委員長 (都) 風濤則突忽 風紀自騒然 風操重囲綻 風燭直上涎 (漢) 校舎出で口渇きをり青嵐 (俳)
初場所を観つつ四十三羽折り
「「ことば」を生きる」 ねじめ正一 講談社現代新書 俳句や短歌に較べ圧倒的によく分からない、現代詩というものを理解するためのヒントになればいいと思って読んだ。でも結局よく分からん。ありえん。
校長が呼ぶ担任が呼ぶ お目付役とぞ委員長 (都) 眼鏡から発する視線の鋭さに 乙女のわれを忌々しきこと (短) 眼鏡から発する視線の鋭さに 首までの髪が隠さぬ撫で肩 (短) 眼鏡から発する視線の鋭さに セーラー服のリボン水色 (短) 眼鏡から発する視…
笹公人の「念力家族」(宝珍)を読んだ。歌集である。 読み終えた結果として、短歌と狂歌の違いが分からなくなった。この本に収録されている歌たちが狂歌でなく短歌なのならば、果たして狂歌なんてものは存在するのだろうかとさえ思う。貪欲に笑いを求める5…
正方形の紙を持つと次の瞬間それは鶴になっているから二十三羽
校長に紹介されし我が担任 ハーバード出の九歳児なり (短) 天才児 葉まで食いたる柏餅 (俳) 化け学に興味ってある? 第一声 (川) 校則をわれに説きたる担任の 白衣の端よりメゾピアノ見え (短) 怪我したら行く場所として保健室 述べる瞳に迷いなどな…
死にもせず生きもせずして鶴十羽
両親の都合で転入せり学園 全寮制のなぜか女子校 (短) 来年度より共学化せんプレスタートという ああ皐月 (都) 葉桜を見上げ校舎のピンクかな (俳)
「少女」とは近代になって発見された存在なのだという。 昔は女性の結婚年齢が今に較べてかなり低かった。みんなけっこう12歳とか13歳とかで結婚していたのだ。これがどうしてかと言えば、彼女たちが男の妻になるにあたってなんの問題もない、女性としての機…
美しく折り畳むのならいいだろう この世に生まれし六羽の紙鶴