5月の有季定型俳句 「KUCHIBASHI DIARY」より

 
 01日 初恋のをとめの涎 朧なりけり (朧:春)
 02日 パンティーや幼馴染が橇しまふ (橇しまふ:春)
 03日 牛蒡蒔くアイツにゃ誰もかなわない (牛蒡蒔く:春)
 04日 十五歳枝垂桜を見てわらう (枝垂桜:春)
 05日 子供の日十一歳に叱られる (子供の日:夏)
 06日 片想いす子の弟の鯉幟 (鯉幟:夏)
 07日 をとめごら制服重ねて吹流 (吹流:夏)
 08日 半身を菖蒲湯浸らせ破瓜だった (菖蒲湯:夏)
 09日 この紐でおまえ粽に夜の底 (粽:夏)
 10日 柏餅 喰いすぎ姪に叱られる (柏餅:夏)
 11日 武者人形を脱がせば裸の気まずさよ (武者人形:夏)
 12日 毎年の端午に来るOGかな (端午:夏)
 13日 母の日やをとめごもまた祝う也 (母の日:夏)
 14日 女子校の余花に目を遣る者はなく (余花:夏)
 15日 第五回青梅高校生徒会 (青梅:夏)
 16日 四明忌やをとめござっと八万人 (四明忌:夏)
 17日 亀頭舐めワンピース着て南風 (南風:夏)
 18日 叔父さんが小鹿と喧嘩し勝利した (小鹿:夏)
 19日 首筋の汗を舐めれば梅酒哉 (梅酒:夏)
 20日 ハンモック娘と姪と義妹かな (ハンモック:夏)
 21日 五月場所 夏の放課後をとめごら (五月場所:夏)
 22日 娘結うポニーテールや柿若葉 (柿若葉:夏)
 23日 夕涼や美少女たちのランジェリー (夕涼:夏)
 24日 妹の素肌の白き更衣 (更衣:夏)
 25日 干飯をポーチ忍ばす女さね (干飯:夏)
 26日 妹が笑って牡丹を棄ててゐる (牡丹:夏)
 27日 先輩の乳房先っちょ桜の実 (桜の実:夏)
 28日 初めてのエッチしたっけ業平忌 (業平忌:夏)
 29日 多佳子忌に生まれしじょっちゅの自由哉 (多佳子忌:夏)
 30日 あたいらとバンドしようよ麦の秋 (麦の秋:夏)
 31日 皐月なぜなぜ発育し破瓜来るや (皐月:夏)