2月の有季定型俳句「KUCHIBASHI DIARY」より

 
 01日 陰毛の向う側には冬霞  (冬霞:冬)
 02日 真知子から真知子の母へ腰蒲団  (腰蒲団:冬)
 03日 豆いじり愛し愛され福は内  (福は内:冬)
 04日 枯尾花 見向きもしない妹よ  (枯尾花:冬)
 05日 委員長 冬眠明けの委員会  (冬眠:冬)
 06日 海鼠腸と見まがうばかりのそれである  (海鼠腸:冬)
 07日 をとめごの背後ひたひた春近し  (春近し:冬)
 08日 あさっては女子高生と兎狩  (兎狩り:冬)
 09日 佐伯さんの乳房に落つる寒桜  (寒桜:冬)
 10日 狼やをとめに春を告げ吼えん  (狼:冬)
 11日 建国日なぜか娘は濡れ易く  (建国日:春)
 12日 早春のをとめ桃色ワンピース  (早春:春)
 13日 春炬燵に君と僕はある意味もう入ってゐる  (春炬燵:春)
 14日 雪溶けてチョコが覗けるっていうのはど?  (雪溶け:春)
 15日 春潮や主に後輩 分泌し  (春潮:春)
 16日 春火鉢 女子更衣室のみにあり  (春火鉢:春)
 17日 如月のをとめの膣は濡れそぼり  (如月:春)
 18日 カーディガン脱ぐや脱がざるや春浅し  (春浅し:春)
 19日 ノーブラの少女の乳房に梅が咲き  (梅:春)
 20日 白魚の踊り喰いする転校生  (白魚:春)
 21日 みフェラフェラあわせてむフェラ春の夢  (春の夢:春)
 22日 ザーメンが欲しいのミャーオ猫の恋  (猫の恋:春)
 23日 曽祖父が泣いて勃起す蜃気楼  (蜃気楼:春)
 24日 先輩の磯巾着も好きっスよ  (磯巾着:春)
 25日 俺試験推薦入学特待生  (試験:春)
 26日 春風が運んできたよ恋……をさ  (春風:春)
 27日 のどかさに乳首ついばみ合う双子哉  (のどか:春)
 28日 後輩の海胆は駄目ってやつですか (海胆:春)