1月21日〜2月20日の期間中に詠んだ短歌 (13首)

 
 ツンデレのをとめが庭で虫潰す桜の木を折り池の鯉喰う
 さくらんぼのヘタが結べることよりも結ばんと励む君がたまらん
 縁側でうたた寝す孫のスカートがけば立つ板に引っ掛かる夕
 をとめごの母も祖母もがそれをした三代にわたり我は眺めた
 曾孫のショーツは拝めるのだろうかと夢想し蒲団の中で呼吸が乱れる
 下駄箱にチョコレートかと思いきや割と高級そうな腕時計だ
 恋乙女そっと見下ろし冬の空 涎のごとき霙降るらん
 粉雪やをとめパンチラ転入生ブラジャーもまた出す羽目になれ
 石炭のような娘に恋をする登山部顧問寝不足の日々
 早春のをとめ桃色ワンピースその下もまた桃色ワンピやね
 枯尾花見向きもしない妹よお兄の太き茎の先の赤色の花
 委員長冬眠明けの委員会もう次期委員への引継ぎなのかぁ……
 春先に十五歳くらいのをとめごがオーバーオールで抱きついてくる予期