一題十句 「雁風呂(春)」
青森県外ガ浜付近では、暮春のころ、海岸に落ち散らばった木片を拾って風呂を立て、人々に入浴させる風習がある。これは秋に渡って来る雁が、海上で翼を休めるためにくわえて来て、ここに来て捨てておき、翌春、北方へ帰るときに再びその木片をくわえて行くのだが、人に捕われ、または冬の間に死ぬ雁が多いために、木片が沢山残るので、里人が哀れんで、雁を供養する心で風呂を立てるのだという。もちろん、伝説にもとづいたもの。(合本俳句歳時記新版 角川書店より)
雁風呂のエピソードを聞き姪なみだ
雁風呂に浸かりて自慰せん少女かな
雁風呂で戯れをとめ女は天昇り
中華風娘の出たあと雁風呂汁
雁風呂へ体液こぼすをとめかな
妹へ雁風呂焚かん兄勃起
フルーツの石鹸ミルキィ雁風呂なり
口実なりはじめて共にす雁風呂ぞ
雁風呂の隠しカメラぞ鳥瞰図
雁風呂で笑い止まらぬ姪ぞ死ぬ