読了

 
 「狂骨の夢 分冊文庫版 上」 京極夏彦 講談社文庫
 ここからはノベルス版で読んで以来、再読していない。
 そしてこの話はなんだかやけに印象が薄い。「うぶめ」「もうりょう」、「てっそ」「じょろうぐも」がそれぞれペアを組んでいて、これはどちらからも仲間外れのようなイメージがあるのだ。
 だがたしか文庫になるにあたり、大きく加筆がなされたのだったと思う。なので読めばその気持ちは変わるかもしれないと思った。きちんとした衝撃を届けてくれる超大作になっているかもしれない。
 しかしこの上巻は、なんというか……80ページぐらいにまとめられはしないものかと感じてしまった。精神の作用とか、興味がないわけじゃないけど、物語に求めはしない。だるい。物語は筋。