ヒッチ俳句

 
 先生めポロシャツ赦せ登校日
 優等生リボンに着けたるピアスかな
 体育で外せりネクタイ其が首へ
 
 nicolaの2005年8月号をぼんやり眺めながら詠んだ。なので3つとも夏の句だ。
 夏の句と言えば、僕は句作において、これまで季語というものを意識せずいたのだが、先日ブックオフにて100円で季語辞典を手に入れたこともあって、ちょっとは考えてみようと思ったのだ。だが調べてみたら、「ポロシャツ」も「登校日」も載っていないのだ。特に「登校日」なんてぜんぜん夏の言葉じゃないかと思うのに載っていない。そんな状況の中で「季語を入れなければいけない」とか、「それは季語ではない」とか、「これは夏の季語じゃない」とか、そういうことになっている。なんだそれは。ぜんぜんルールが詩の出来に有機的に結びついていない。実に無駄だ。やはり季語なんて意識しないに限るな、と思った。