読了

 
 「乱世を生きる市場原理は嘘かもしれない」 橋本治 集英社新書
 なんとも言えない本だった。まさに「なんか嫌」な世の中だと思う。アメリカがキモい。欲望がキモい。なんかいろいろキモい。
 そう言えばちょっと前に就職活動で書店業の会社を受け、グループディスカッションというものを行なったのだが、そのときの議題が「現代社会のデータを眺め、これからのビジネスチャンスを探る」みたいなものだった。それでみんなが「いま株とかがブームだから、それに特化したらいいんじゃないか」みたいな意見を出すので、僕は「株の本ばっか売ってたら世の中が荒むばっかりだから逆に絵本をたくさん売ればいいと思う」みたいなことを言ったのだけど、そうしたら場が白けて、それからしばらく経つがその会社からは一向に次の段階の連絡が来ない。