本日の俳句

 
 ツンデレもともに転げん初霜か
 
 「初霜」はもちろん冬。と言っても初霜はもう時候的にはけっこう前のような気もする。でもそんなことを言ったら昨日の「夕立」なんかは夏の季語だ。僕の句は本当にフィクションだらけだ。今後ちょっとは写生を心がけようかとも思う。
 登場人物は三人。主人公とツンデレ(幼なじみ)とドジっ子(とある事情から1週間前に主人公の家に転がり込んできた)だ。その三名による冬の登校風景を詠んだ。ツンデレのほうがかわいいショーツなのは言うまでもない。
 ところで「ツンデレ」ってわりとここで頻繁に口にしているような気がするが、別に推しているわけではない。むしろ情緒に欠けた言葉であると思っている。「はねっ返り」とか「おちゃっぴい」とか「おきゃん」とか、そういう表現よりあまりに単純でつまらないと思う。ただし平仮名で「つんでれ」と記すと途端に雅語っぽくなるということをたったいま発見した。「つんでれも共に転げん初霜か」だとしたらこのほうがいいかな。