てんしんらんまん

 
 ぱぴこさんは本日、大学の友人のお宅でクリスマスお泊り会だそうである。すばらしいね。想像しただけでご飯3合は炊けちゃう。
 翻って考えるに、僕は一体どうしたことだろうか。クリスマスパーティーであるとか、忘年会や新年会であるとかいったものの予定が、なにひとつないではないか。
 待てよ、と思う。1年前を思い出す。たしか僕はその頃、漫画研究会の会長や、文化系サークル連盟の構成員を辞したばかりであった。あの頃まではそれなりに他人との交流があったはずである。それから1年、どうしてこんなにも交流がなくなったのか。この1年で一体どんなことがあったろう…………ってあれ、いや待てよ、そう言えばこの1年間、僕はほとんどぱぴこさんとしか交流を持っていない。それまでの団体の会合にOBとして顔を出したことはあったが、そのときはなんか常にオドオドしていた記憶がある。自分自身で、(あれ、俺どうしてこんなにオドオドしてるんだろう)と疑問に思っていたけれど、そうか、ぱぴこさん以外の人間とぜんぜん絡んでなかったから他の人との触れ合いの仕方を忘れていたのか。
 そんな人間に1年後、誘いの声が掛かるはずがないのだな。
 そして自分自身理解していることだが、こうして「誘いが来ないよ」的なことを述べておきながら、もしも万が一なんかしらの誘いが来たら、「めんどい」という理由で僕は断るのだな。だって本当にめんどくさいし。
 ああ、こうして僕はいつも驚くべきスピードで友人をなくしていく。いつだってそうだ。大学もまたきっとそうなのだ。学校で強制的に顔を合わすときにはそれなりに社交的(むしろなぜか平均以上に社交的)なのに、所詮は人間嫌いな僕のこと、会う理由がなくなった瞬間に、それまでの交流で溜まっていた彼らへの不満を一気に放出し、隠遁を決め込む。そうすると無事、卒業式のあとにはさっぱり繋がりというものがなくなるという次第なのだ。
 ああぁ、切ない。なんか噂によると、人生において仲間っていうのは掛けがえのない大事なものらしいですよ。ぜひ欲しいじゃあありませんか。
 オフ会しようよ!