ロメンチスト

 
 俳句とか短歌とか都々逸とか、要するに七五調のそれやこれに取り組んでいて思ったのだが、こういった定型詩で、なにか新しい形を作れる可能性っていうのはあるのだろうか。
 そもそも七五調っていうのは、生まれた瞬間からそれが頻繁に耳に入っているからこそ日本人にとって気持ちよく感じられているのかもしれないわけで、決して絶対的なものではない。たしか沖縄では別のリズムとかもあったはず。
 だとするともしかしたら何千年後かの未来人は、「4・6・8・9・1・3・7のリズム、マジ最高だよー」とか言っている可能性も大いにあると思う。
 たとえば漢詩には厳しいルールがあるわけだが、そのルールが成立するよりも前の時代の作品で、たまたま完璧にそのルールに沿って作られた詩というものが存在する。これは本当にすごい偶然なのだが、あえてそういうのを狙うことだってできるはずだ。
 今から「4689137詩」を一生作りつづければ、何千年の時を経て「4689137詩」界における伝説の人物になることも夢じゃないと思う。