「萌える男」について

 
 一日経って頭が冷えた。まあ新書として出すわけだし、それらしいことも書くわな。
 「萌え」に関し、救済はたしかに救済だと思うのだ。だけどそんなの「萌え」に限った話ではなく、全ての思考、全ての感情、全ての創作は、生きていることの救済になるんじゃないのかという風にも思う。この本はとにかく救済としての「萌え」をフィーチャーして書かれていたが、僕にとって「萌え」はそういう役割において特化したものではありえず、やっぱり昨日に書いたとおり、脊髄反射でエロを味わう、ただそれだけの、しかしそれ以外に代替の効かない感動をもたらす、そういった表現手段なんじゃないかと思えてならない。